ブログ【4】「リーダーシップとは?」の中で、リーダーについてこのように表現をしていました。
続いて「Leader」です。「er」にはどんな意味があるのかというと、動詞+erで「~する人」となります。
なので「Leader」は「先を行く人」・・言い換えると「先導者」という意味になります。
リーダーのことを「先導者」と訳しました。
今回は、この「先導する」とはどういうことか?ということについて書いてみたいと思います。
「先導」とは、「先を示し、導く」と「先」と「導」を分けて意味づけをしてみましょう。
先を示すとは?
まずは、先を示すとはどういうことか・・・・
仕事において先を示すということは、すなわち目標を設定するということです。
どこに向かうのか、進むべき方向を示すことです。
では次に、この「目標」について考えてみましょう。
さて、ここで皆さんに質問です。
「目的」と「目標」の違いって、何ですか?
私は研修でこの質問をよくします。特に若手のリーダー職についた人であったり新任管理職にも聞くことがあります。また新人に聞くこともあります。
すると、多くの受講者のみなさんが「えっとですね・・・」となんとも困った表情で「改めてそう聞かれると、よくわからないなぁ」ということをおっしゃいます。
先輩「いいかい、仕事をするときには目的と目標をもってやるんだぞ!」
後輩「はい、わかりました!先輩ひとつ聞いてもいいですか?」
先輩「ん?何?」
後輩「ところで目的と目標の違いって何ですか?」
皆さんは答えられますか?
この「目的」も「目標」も、日常的に良く使う言葉ゆえに、あらためてじっくり意味を考えたり調べてみたりしたことって少ないのではないでしょうか?
話は変わりますが、Vol.1でコミュニケーションとは?ということで次のようにお伝えをしていました。
コミュニケーションとは、お互いのイメージを合わせることである
コミュニケーションとは「お互いのイメージを合わせる事」とお伝えしていました。
さて、この「目的」と「目標」の意味が不明確だった場合、言葉の「イメージ」にずれが発生してしまいます。イメージのずれはお互いのストレスを生み、それが続くとお互いの関係の質の低下をまねきます。
これはコミュニケションの基本を崩してしまうことにもなってしまうので、まずは「目的」「目標」の意味を確認しておきましょう。
分からないときは素直に辞書をひきます。
そうするとこう書かれていました。
目的・・・「成し遂げようと目指す事柄」
なんとなく分かったような分からないような・・・
たとえば、フルマラソンに出る人が、
「今回はフルマラソンを4時間で走り切ることが目的です」
というような使い方をします。
「今回はフルマラソンを4時間で走り切ることが目標です」
という言い方もしますね。という言いかたの方が普通な感じもします。
さて、何が違うの????
辞書をひいてみましょう。
目標・・・「目的を達成するために設けた目当て」と書かれていました。
先ほどのマラソンの例でいうと「フルマラソンを4時間で走り切る」ために目当てを置くということです。
およそになりますが、10キロを1時間以内に走り続けないと4時間で走り切ることはできません。
つまり、「1時間後には10キロ地点を通過している状態」「2時間後にはハーフ地点を通過している状態」3時間後には「30キロを通過した状態」そして最後に「4時間後にはゴールにたどり着いている状態」といったように目当てを置くこと。これが目標を設定するということです。
では「目的」ってあらためて何?ということですが、これは「思い・理由」ということで置き換えることができます。
「今回はフルマラソンを4時間で走り切ることが目的です」ということは、「今回のマラソンに出る理由は、4時間以内に走り切るということを実現したいんだ!」という思いであり、マラソンに出る理由ということになります。
ちょっとややこしくなりました。整理すると、
目的は、そのことを行う「理由」であり、目標は「目指すところ」としておきたいと思います。
そこでもう一つ言葉を加えてみたいと思います。それは「ゴール」。
「今回はフルマラソンを4時間で走ることが目標です」
「今回はフルマラソンを4時間で走ることがゴールです」
何が違うのでしょう?
目標もゴールも、実は「目指すところ」という意味では同じです。
違うところは、ゴールは最終地点のみを示しますが、目標は最終地点も指しますし中間地点も示しているということです。なのであえて「目標」と「ゴール」を使い分けることで混乱を避けることができます。
さて、戻ります。
先を示すとは、「目的」「目標」「ゴール」を明確にするということです。あえて順番をつけるとすると
(1)ゴールを明確にする
(2)目的を示す
(3)目標(中間目標)を定める
となるでしょうか。
まずはこの3点を明確にしてチームの仲間やメンバーに示すことがリーダーとしての最初の役割ということになります。
続いて「導く」とは・・・・これは次回に続けたいと思います。
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