【8】プロ意識と成果を生む考え方(1)

新しい一年の始まりは、仕事への向き合い方を見直す良いタイミングです。
日々の業務に追われていると忘れがちな「プロとしての姿勢」について、改めて考えてみませんか。
プロ意識の本質を紐解きながら、2回に分けて、そのヒントを一緒に探っていきましょう。
違和感から生まれた「プロの定義」
なぜ、私がこんなにもプロ意識について問いかけるようになったかというと、研修の現場で強い違和感を感じていたからです。
「この仕事は自分に向いてないからやりたくない」
「研修に来たのも、上司に行けって言われたから」
こんな風に、受け身の姿勢で仕事に取り組む人が少なくありません。会社からお金をもらっている以上、「プロ」のはずなのに、この感覚は何なんだろう、と。給料をもらっているのだから研修にも身を入れてほしい、と思っても、やりたくない人はやらないのが現実です。
では、本当のプロとはどういう姿勢を持つべきなのでしょうか?
プロとは「期待ニーズに答える人」である
試行錯誤の結果、私がたどり着いたプロの定義はこれです。
「そのことを本業とし、ステークホルダーの期待ニーズに答えることで、対価(お金)を得ている人」
プロがお金をもらえるのは、ステークホルダー(利害関係者)の期待ニーズに応えるからです。全然期待外れなことをやっていても、本来対価(お金)はもらえません。
プロ野球選手が良い例です。期待通りの結果を出せなければ、引退することになってしまいます。プロスポーツの世界は、期待ニーズに応えられたかどうかで評価が下される、非常に分かりやすい世界です。
しかし、一般のビジネスパーソン、いわゆるサラリーマンは、期待ニーズに答えようが答えなかろうが、毎月給料がもらえてしまうことが多い。だからこそ、「安い給料じゃやってられない」「もっと給料を上げてくれれば頑張るけど」といった違和感のある発言も出てしまうのです。
ステークホルダーは誰?
ここでいう「ステークホルダー」は、単に目の前のお客さんだけではありません。
最近は、特に若い人たちに伝わりやすいよう、「あなたに期待を寄せている人」とお伝えしています。会社、家族、卒業した学校、地域、国、銀行、そしてもちろんエンドユーザーまで、あなたに期待を寄せている人は非常に広範囲にわたります。
プロ意識が高い人ほど、このステークホルダーをより広く考えられる人だと、私は思っています。
例えば、大谷翔平選手やイチロー選手。彼らは、直接球場に足を運んでお金を払っていない人たちの期待まで想像し、「どんなプレイを見たいと思っているのだろう?」と考え、その想像を超える努力とプレイを提供しています。彼らが、今日「気持ちが乗らないからやりません」とは言わないのは、プロとしての姿勢があるからです。
この続きは、次回のブログで一緒に深めていきましょう。